文字

私は図書館が好きです。資料を探したり、本を読んだり。文字を発明した人類に感謝です。しかし、その文字も手書きすることがめっきり減ってしまいました。パソコンやスマホは便利だけど、その分、人の温もりとか、人の想いに対するアンテナが鈍くなってる気がします。便利さは、心の豊かさはくれないようですね。

 

よく行く図書館は、エスカレーターを上るとフロアーのコーナーが小さなギャラリーになっていて、様々な企画で展示が行われています。その日は、書の個展でした。まず目に留まったのが色々な形をした「夢」と言う文字でした。その他にも「絆」「笑」「風」「芽」など、どれもがそれぞれの風情を発し、見る者の目を楽しませてくれました。思わず立ち止まりじっくりと鑑賞していたら、優しい目をした紳士が話しかけて来ました。「どうも…、作者です。」

 

わーぉ!ビックリ!

 

なんと作者とお話する機会に恵まれました。お話を伺っていると、NHKの番組の題字を書いたり、海外で個展を開催したり、実は名のある書家で、橋本泰司(はしもとたいじ)さんと仰る方でした。

 

わーぉ!ドキドキ!

 

橋本氏は、書をもっと身近に、そして「夢」を世界に発信したいそうです。橋本氏の書は一言でいえば「面白い」です。その感想を氏に伝えると、それが一番です。と、仰っていました。「面白い」を追求しているようです。

 

文字にその想いは現れていました。そして、その想いに心が惹かれました。文字だけでなく、ギャラリーのレイアウト、色使い、氏の創意工夫によって、小さなギャラリーに橋本泰司氏の世界が広がっていました。

 

技ありな空間。面白かったです!