21日土曜日、池上にある本妙院の本堂で、創作朗読舞台『日蓮』を上演した。内村鑑三の『代表的日本人』に登場する、西郷隆盛、二宮尊徳、中江藤樹、上杉鷹山、日蓮を一人ずつ紹介するシリーズの最後の一人だ。この企画の面白いのは、内村鑑三がそれぞれの人物を自分の視点で紹介するところにある。
お寺の本堂という空間と住職様の声明の鍛えられた声の深さ、そして雅楽器の持つ独特の音色がとても不思議な世界を作ってくれた。
僕は今までに、内村鑑三として西郷隆盛と二宮尊徳と日蓮を紹介させて頂いた。どの公演もとても思い出深く、良い経験をさせて頂いた。足掛け6年になるこの企画は、作・演出の齋藤講さんの粘り強さが実を結んだ公演と言っても良いのかもしれない。初めて出会った時はシンシアというグループで活動をしていて、メンバーはみんな社会人で、日本の文化や日本人をちゃんと知りたい、伝えたいと言う情熱から活動をしていた。表現は、やり方を工夫すれば出来ると言う事を改めて教えてもらった。とても良い出会いでした。
終わりは寂しいけれど、新しい一歩がそれぞれの明日に繋がると信じて。皆さん、お疲れ様でした。
さて、次の出会いはどんなんでしょう。
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