7月の円の本公演『ガリレイの生涯』の稽古が7日から始まった。総勢21名の大所帯。先輩方も大勢出演する。今時としては珍しい。言葉も多く、議論が中心の芝居だ。これも今風ではない。でも、圧倒的な言葉のエネルギーと、真理を追究する男の情熱に胸が熱くなる。
演出の森新太郎氏に言わせると、円がやらなくてどこがやるんだと言う思いに駆られたそうだ。これもうなずける。
ガリレイが追及した科学の進歩。新しい力を見つけた時、人類は何らかの選択を迫られリスクを負う。ガリレイの苦悩が、現代社会の抱える悩みと重なる。
7月
6日(金) ~ 15日(日)
演劇集団 円 公演
『ガリレオの生涯』
作=ベルトルト・ブレヒト
演出=森新太郎
会場 シアタートラム ( 三軒茶屋 )
ガリレオ・ガリレイは、望遠鏡を使っての天体観察をはじめ、数々の輝かしい仕事をなしとげ、恵まれた環境で研究を続けていました。しかし、カソリック教会は神の教えに叛くコペルニクスの地動説を支持した彼を宗教裁判にかけ有罪にしたため、彼は幽閉を強いられました。判決が下った時、ガリレオは「それでも地球は動いている」とつぶやいたと伝えられていますが、果たして、その実像はいかなるものであったか。科学者の屈服と苦悩に迫ります。
ブレヒトが原子爆弾の開発が伝えられている1939年に書下ろしましたが、1945年広島・長崎への原爆投下を受けて、急遽改筆を加えました。新しいエネルギーが開発された時、誰がどう使うのか、科学の発展と時代と社会を鋭く問う作品です。
6日(金) 18:30
7日(土) 14:00
8日(日) 14:00
9日(月) 18:30
10日(火) 18:30
11日(水) 14:00
12日(木) 13:00 18:30
13日(金) 18:30
14日(土) 14:00
15日(日) 14:00
ソワレ18:30、マチネ14:00 但し12日(木)のみ13:00
お楽しみに!
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