見つめる先にあるもの。

クリスマスも終わり、今度は年末年始の商戦が激しさを増す。メリークリスマスは、すっかりこの時期のお祭りの合言葉でしかない。それでも、心が安らいだり楽し思い出が作られるのなら、それはそれで善しとしましょう。

 

他国の文化をも自国の文化に組み込んでしまう、日本文化の懐の深さと考えれば、グローバル化が叫ばれる昨今、日本の将来は明るいとも言える訳だね。物は考えようと言うより、その先に何を見つめているかで大きく意味が変わる。

 

朝日新聞の天声人語に書いてあったけど、亡くなられた作詞家の阿久悠さんは複数の球団歌を手掛けたそうだ。節操がないのではなく、プロの仕事とはそういうものだ。己の美学に許す限り、顧客の注文に合わせる器と技が要る。

 

この「己の美学に許す限り」と言う所に味噌がある。

 

己の美学は、見つめる先に何を求めているかに掛かって来る。転じて俳優の仕事もそうだ。己の美学に照らし合わせて、顧客の注文に合わせる器と技が欲しい。己の美学がない限り、ただの真似もしくは雰囲気で終わってしまう。