美意識

10日(土)の晩の皆既月食は、とても楽しい天体ショーでした。震災をもたらす自然の猛威と月までも消してしまう自然の摂理、いずれにしても人智の及ばない自然の力に圧倒されてしまう。最近の澄み切った空は、本当に美しい。美しい物を見た時は、心も晴れやかに、ちょっと得した気分にもなる。

 

それらの美しいものに出会った時、少しでも自分もその美しい物に近付きたいと思う意識が美意識と繋がるんじゃないだろうか?人はオシャレをする。お化粧をしたり、髪を整えたり、帽子を選び、ファッションを追う。美しくありたい欲求が、つまりそれぞれの美意識がそうさせるんだろうな。

 

でも、《 美 》は観る者が感じることだから、観てくれる他人に心使いがないとただの自己満足、自分勝手になってしまう。電車の中でのお化粧や、スーツを着た立派な大人たちが目を吊り上げてゲームに興じている姿は、全く美しいとは思わない。他人の目は気にしないと言う人がいたけれど、他人を気にする事と、他人に心使いを持つ事は違う。その事が判らない事自体に美意識の欠如を感じてしまうんだけどね。

 

肉体言語表現である俳優の仕事は、その表現者の美意識が大きく影響する仕事だね。他人の振り見て我がふり直せ。

 

気を付けよう!