先週『 コルチャック先生と子供たち 』の全公演が無事に終了した。
あっと言う間の1週間。次の芝居の稽古に追われてヒーヒーです。
『コルチャック先生』では、新しい出会い、面白い仲間、演劇的空気を感じられる瞬間のある良い経験をさせてもらいました。子供たちのまっすぐな眼差しは、とても清々しく、心がいつも動かされました。
思えば、演劇表現はどうやって子供の様に無邪気に劇の世界に入れるのかを訓練しているだよね。大人の常識とか、対面とか、勿論なければいけないけれど、コントロールだよね。自分の中にある物を、どこでどの位使えば効果的なのか。それが分かる様になるの事が、技を使いこなす術なのかもしれない。
とても分かりやすいお芝居の後に、今度はピンター。不条理劇です。まあ、不条理劇と一般に言われているけれど、ピンター自身は自分の作品はリアリズムだと言っているんだよね。僕もそう思う。しかし、わざと書かれた分かりにくい状況を、お客様に楽しんでいただける所まで持っていくのは、かなりしっかりした俳優の力量が必要で、5月のイヨネスコ同様、大変なチャレンジを引き受けてしまったと、冷や汗タラタラです。
でも、俳優は前へ前へ進むしかないので、ゆっくりかも知れないけど歩き続けます。
前へ前へ。
それしかないものね。
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