この大震災で、人々は明日の心配をする事を思い出したようですね。僕も含めてですが・・・。あまりにも、明日が来る事を当たり前の様に感じていた様に思います。水が出て当たり前、電気があって当たり前、家があって当たり前。当たり前、当たり前・・・。余りにも当たり前が大過ぎますよね。それは便利な事だけど、本当に人類にとって良いのかな?本当に幸せな事なのかな?
もっと文明が不便だった頃、人々は明日を無きものと思うから、今日を精一杯生きていたのではないだろうか。精一杯生きるとは、今目の前にある事をしっかりと見つめ、感じ、関わって行く、そう言う事ではないだろうか。
今、目の前で消えていく命がある。それも自然のひと吹きで。そして人間は消されてしまった掛け替えのない命に涙を流すしか術を知らない。これが人間の力。これが人間の在り様。驕ってはいけない。人間は生かされているんだ。目に見えない大きな力に生かしてもらっているんだ。まず、そこに気付いて、しっかり生きよう。力の限り一生懸命生きよう。
そして、もう一歩踏み出して、明日の心配などに心を煩わせずに、今日を楽しみ、生を楽しむ境地に到達したい。生きる事は、死ぬ事。良く生きる事は、良く死ぬ事。地震でなくても、危険はいつも隣り合わせなんだから。その事を改めて教えてくれた大地震。ここから何を学び、何を生かすのか。
それが、残された者の課題に違いない。
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