「パトロン」あまり聞かなくなった言葉だよね。
辞書で引くと、「パトロン」はフランス語で、1.主人、経営者、雇い主。2.芸術家などを経済的に支援し、後ろ盾となる人。3.異性への経済的な援助をして生活の面倒をみる人。の意味とある。どうも、3のイメージが強いみたいだけど。
英語で言えば、「スポンサー」これは、民放などの番組提供者や事業などの資金を出してくれる出資者の意味がある。
日本語にも、大相撲の世界に「谷町」というのがあって、力士のひいき筋や後援者の事を指している。これは、明治の末ごろ、大阪谷町筋4丁目の相撲好きの外科医が相撲取りからは治療代を取らなかった所から言うらしい。
シェークスピアもモリエールもベートーベンやモーツアルトも、みんなパトロンがいたんだよ。国王であったり、贔屓の貴族だったり。
欲しいよね、パトロン、スポンサー、谷町。でも、ただでそんなありがたい人たちが現れてくれる訳ないよね。援助したいと思うには、援助するだけの価値や理由がないと。
それは何だろう?
金銭に値する技術は勿論だけど、その人の人間的な魅力も大切な要素だと思うな。そして、まず身近な人たち、家族や友人が応援してくれるような説得力を持つこと。俳優を志す人たちは、ここを飛ばしてる人がかなり多いよね。応援してくれるという意味では、家族や近い友人が一番の「パトロン」なのに。
かく言う自分もそうかもしれないな。分かってもらう努力。魅力を身に着ける努力。これも大切な俳優の心得だね。
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